これが近郊形の標準型になるんだと思ってたんだけどねぇ・・・JR東日本211系

 国鉄は、電車の性能アップ&省エネを実行するために、「チョッパ制御」ってのを研究しておりました。

 その成果ってのが201系という電車だったわけなんですが・・・まぁ、いろんなモンに相当お金つっこんだな・・・ってのは、201系ネタで書くのでココでは割愛・・・にしても、お金持ち仕様の「主回路チョッパ」なんかをホンキでやっちゃったもんだから、目方は重い(らしい)し、ゼニもたらふくかかる・・・

 もおつぶれちゃいます騒ぎをやってる国鉄としちゃあんな金食い虫を作り続けるわけに行かない・・・ってことで開発したのが「界磁添加励磁制御」なるメカニズム・・・

 こいつぁすごい制御でありました。

 ちと難しいハナシになりますが・・・低速時は普通の抵抗制御・・・速度が乗ってきたトコで、「弱め界磁」って制御をやるワケなんですが、要は、モーターは回っていくと逆方向に電気を起こしちゃう特性がありまして、加速時はそれに負けない様にどんどん電気を呉れてやるんですが、それの限界が来たトコで、今度はモーターの内側のコイルにかかる電気をそのままに、外側のコイルの電力を減らしてやるんですね・・・そうすると、その発電能力が落ちまして、またパワーアップ♪ って仕組みなんですが・・・

 ビンボー&高速チョッパでおなじみの「界磁チョッパ」ってのはその理屈を使った制御で、ぶっといコイルを3に対して細いコイルを200ほど・・・で、その細いコイルを使って界磁電流を制御して運転する制御法なんですが、この界磁添加励磁に関しては、普通のモーターを使って、補助電源装置の交流電源を利用してのワザ・・・正直、メンテナンスに異常な手間のかかる「直流複巻モーター」を使わずして「界磁チョッパ」と同じ効果がありそうな、さすが国鉄っ♪♪ という制御でありました。

 そんな制御の車両が、通勤用の205系、近郊用の211系に早速採用されまして入ったわけです。

 で、この211系、一見民鉄系のカオですよね・・・いかにもオダキュ〜ルックな(笑)

 そこへ来て、側面は基本的に113系を踏襲・・・ただし、時代の流れってことで、窓は一段下降窓になってます。

 グループとして、1〜の番台が暖地向けセミクロス、1000台が寒地向けセミクロス(半自動ドアの個別開閉スイッチがついてるはず)、2000台が暖地向けロングシート(最初、増結用だったのが、いつの間にかみんなコレになってた:東海道)、3000台が寒地向けロングでありました。

 その後、JR東海なんかで、5000台とか作ってたと思いますが、どっちかというとナカミが違うんだよなぁ・・・たしかにドンガラはそうなんだけど、メカニズムは213系用かなんかを使ってるっぽいもんで・・・

 あれを初めて東急車輌からの納車試運転中の横須賀線で見たときは感動モンだったなぁ・・・きっと、将来横須賀線にもあれの色違いが入ってくるんだろうなぁ・・・なんてワクワクしたもんであります。 かけるべきゼニはしっかりかかってそうだったしねぇ・・・結構上品なカッコウしてるし・・・

 これが近郊形の標準って思ってる間に・・・VVVF制御が普通になり、東京圏のラッシュには4ドア車でしょ・・・って流れにもなり・・・スカ線にはE217系みたいなキワモンが入るようになるんでしょう・・・(´_`)シオシオ