小田急の車体が白くなくなった車・・・1000形

 1972年 昭和47年から斬新なカッコウでデビューした9000形は、75年の千代田線代々木上原までの延伸にあわせて直通運転を開始して10年以上・・・界磁チョッパのこの9000形・・・多分営団の中で評判よくなかったんじゃないのかなぁ? ブレーキにクセあるような気がするし(憶測)・・・ まままま、いろいろと走行距離などの問題もあったのかもしれませんが、地下鉄対応(信号、無線なんか)ができ、でもって汎用性に富んだ車両をという事で昭和62年(1987年)に出て来たのがこの1000形になります。

 カオの感じは9000形のイメージを踏襲しつつ、ガラスは軽く局面を描いてたりします。ライトのレイアウト、種別・行き先表示のレイアウトなんかはやっぱり9000形のイメージを踏襲してるんだよなぁという感じです。

 が・・・

 コイツが出る頃、一つ騒ぎになりました。

 そう、小田急初のステンレス車体であること・・・塗装をしないと決めてあったこと・・・

 そりゃもう騒ぎだったでしょぉ・・・元々が白く輝くような車体・・・案外ヘアラインのステンってそれ基準にしたら暗いんですよ・・・

 賛否が分かれるトコで出るモノは出ました。

 個人的には、出た頃は「ナシ」と思っておりました。それでも、素地の部分は、ダル仕上げということで、普通のヘアラインよりは白っぽい感じの仕上がりなんですよねぇ・・・ それに窓下の水色帯・・・そう言う意味あいでは、ステン車体であることに対して、イメージの変化を最大限防いだという、小田急としての努力がうかがえるなかなかナイスな車両であります。

 ま、それはOKとして、ブレーキがまたクセモノだったりします。今までの2600形から始まる8000形までのブレーキに併せた、初のVVVFインバータ制御というにもかかわらずブレーキ方式は「HSC-R」・・・ 旧態のブレーキハンドルによる空気司令のブレーキになりまして、かけた後の抜きはどうなんだろう?という不安がココにも活きちゃうカッコウとなりました。

 まだ元気にしている旧型車との併合を考慮しての思索なのですが、これも賛否分かれるよなぁ・・・

 通常地下鉄直通というと、10両なら、固定の10両というのがおおかたのおやくそくなのですが、6+4の10両で地下鉄OKな車両もあったりしまして・・・その辺の可否に関してはよくわからないのですが、ちょっとすごいなぁとか思っちゃいました。

 固定10両が4本あったのですが、新たに4000形が入りました。おそらくこれで10両はバレるんだろうなぁなんて思いますが、どういういじり方をするのかはちと見えてきませんヽ( ´ー)ノ

 これのシリーズには、通常の4/6両、地下鉄対応のタイプ、そして地下鉄対応固定10両があって、さらにはワイドドアタイプの「1500形」ってのもあります。これも結構勇気ある電車だったなぁと心得ております。