ディーゼルデゴイチとも言われたっけ? JR貨物DD51形機関車

 日本では、ずっと機関車といえば蒸気だったわけですが、本線なんかは電化して電気機関車を使って無煙化をはかっていきました。ところが、ちょっとローカルなトコは、電化するにもゼニかかりますからねぇ・・・

 ってことで、ディーゼルエンジンを使った機関車を配置していかなくちゃならなかったわけですが、当時、パワフルなエンジンが全く開発できてなくて困っておりました。

 で、DD50なるディーゼル機関車を開発元として、DF50なる機関車ができたわけですが、電気式(エンジンで発電してモーター回す仕様)のこのDF50は、そんなにパワフルにできなかったんですね・・・パワー的にはC58程度かな?とか言われてまして無煙化には大きく貢献したとはいえやっぱりパワー不足・・・

 つーことで、入換用のDD13ってヤツをベースに開発していったのがこのDD51になります。

・2エンジンでパワーアップして、D51ばりのパワーが出せるようになった。
・ゼニかけたくないということで、箱形よりやすくあがるとんがりスタイルになっている
・ちょっとローカルなトコに入れるように、運転台の真下あたりに従台車というのをくっつけて、軸重を小さめにできる

 大きなポイントはこんなトコだと思います。

 このDD51はものごっつ使える機関車ってことで、昭和37年に作り始めてからものすげー数が作られていきました。

 元々は単独で使う前提だったのですが、そのうち重連でナンボって状況になってきまして、500代からは重連総括制御(2つくっつけて、先頭だけで2台とも動力使えるような機能)が追加されたりしております。

 モノの本見てさらにその部分が細分化されてたようで、592号機までは重連で加速とかはできるけど、単弁(機関車だけブレーキをかけるという機能があるのね)操作の時、自車しかできなかったのが、593号機からはその単弁操作で重連の2両分ブレーキが入ってくれるようになったんだそうです。

 さらに、「800番台」ってのは、「SG」が省略されております。主に貨物用って考え方だったんでしょう。

 今、客車列車がまともにない時代なので「SG」ってヤツにちょっと解説させていただきますと、要は「蒸気暖房」ってヤツなんですね♪ 機関車にボイラーくっつけて客車につないでやって暖房を効かせるんです。旧型客車って言われるタイプと50系って客車、この辺はSGが生きてたと思いますが、場所によって(九州以外の交流電化区間)は電気式の方がウマいってことで電気暖房を使用してたトコもありました。

 昔、旧型客車でタビしましたが、よかったですよぉ♪ 蒸気暖房。 ただ、機関車交換の時に熱での労災防止で結構手前で暖房を止めなくちゃならなかったりとか、前の方は暑いのに後ろはさみーとかいろいろあったりしたようです(笑)

 新型の、電源持ってる客車(ブルートレインの類ね)はエアコン付きだし電源を持ってるので用はなかったんですね。

 最終的に600台から作っただろうこの機関車ですが、すでに「非重連」タイプはみぃんなお星様になっちゃってます。今、客車列車ってのもかなり限られてる(寝台特急の類とイベントで運転したりするのとかジョイフルトレインくらい)状況で、貨物列車もシステム化されてるのでそんなに数はいらない。ということでやっぱり数は減らしてますね・・・

 ただ、非電化区間のディーゼル機関車として、比較的大型のモノは客車用の後継機がないのでしばらくは安泰なのかな?

 貨物用も、北海道に「DF200」という機関車が出たので北海道じゃ確実に入れ替わっていくのかな?って思いますが、DF200はかなり巨体だと思うので、ちょっとローカルなトコには入っていけないかな?って思うとまだ当分生き残っちゃう機関車だと思います。

 個人的にはキライな機関車じゃないし、是非長生きしてもらいたいヤツであります♪

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