貿易事業部業務報告(?)


 この話が最初に来たのは、8月終わりでしたでしょうか?・・・

 たしか、小ネタか何かにも前振りを書いた記憶がありますが、スペインからの建具の問い合わせです。

 あれからしばらくしたら、問い合わせのメール(先方様、日本語OKなんです)を賜ったのですが、なんとMacで読もうモノなら、化けた文字が1〜2行あるくらいで、内容がないのです・・・

 ところが、PCのメーラーで見るとOKで、そこから返事を出したら、なんと、「元ネタはHTMLだけど・・・」って言うんですね。

 というトコから始まって・・・いろいろとやりとりもあったのですが、どうも、向こうさんは、「日本の引き戸」の基本的な部分がわかってないらしい・・・

 こりゃシャレにならないぜぇ・・・

 しかも、スペインで「高級日本料理店」を開業すべく工事していて、11月中にオープンしたい?・・・のんびりディスカッションしてるヒマもないぢぇん・・・

 図面を見せていただいたのですが、さて・・・あの部分はどうしたもんだか・・・とか、もう、わけわからずの状態で、この件、最終的に、ドロップしようかなぁ?・・・って結構本気で思っていたとき、寄り合いで畳屋さんと話していて、建具のイラストとか、ディスカッションしたりして、大体、どんな感じでカタチにすればいいか、大体のトコがわかりました。

 そして、助かったのが、建具メーカーのホームページが、しばらく見てないウチに私の期待を遙かに上回るほどデキがよくなっており、あ、コレ見てくれりゃ全部OKぢぇん・・・って感じでおりました。

 実際、最終的に、フスマのデザインに関しては、そのホームページのカタログで調べていただき、指定してもらいました。

 私の方は、先方様にはホームページのURLだけしか案内しなかったのですが、よく見つけたなぁ・・・って思うほどでした。

 そして、概要が決まり、快速進行でメーカーの方に発注し、1週間ほどで完成、ウチに届き、少々の加工と、梱包を済ませ、搬出を待ちました。

 そして、搬出、畳屋さんと合同・・・というか、お任せで私はついていく・・・というスタイルでの搬出です。

 畳屋さんは、30枚からの畳を同じ所に搬出します。ウチは、フスマ8枚、障子13枚を運びました。

 さすがに、外国にモノを売る・・・ということで、あくまでも「輸出」になるんですよねぇ・・・

 というわけで、倉庫業者を通していろいろやってもらったんですが、輸出品目録・・・というわけで、そのリスト、売る金額を畳屋さんに送り、書類は作ってもらいました。

 そして、横浜は新山下の倉庫業者に持っていったのです。

 畳も建具も、一応、木枠で梱包してもらってスペインに運んでもらいます。特に建具は中でも強度的に弱いモノを受注して運び出すので、船便だとさすがに怖いモノもありますし・・・

 その辺の段取りも全部おまかせなので、私はわかりかねるのですが、まぁ、とにかく、港の方まで出ると、いかにも我々も「輸出してるんだなぁ」って雰囲気につつまれ、所詮、小さな建具屋なのは変わりゃしないのですが、意味もなく偉そうになった気分でおりました。

 畳と建具は別の梱包でやってもらい、引き渡した時点で、私どもの、「モノを売る」部分の、作業は終わりました。

 そして、あとは会計関係・・・事前に半分お金をいただいているので、心配はないと思っております、そして、どうやら、ご注文をいただいたトコ、スペインの、日本建築をやる・・・って業者のようで、これからいろいろあるんじゃないかなぁ?・・・って気もしております。

 今度、完成して、オープンしたら、その料理屋さんの大体の場所と名前を教えてもらおうかと思っております。

 向こうへ行く? とんでもない!! お金もヒマもないでしょう・・・2年くらいあとに刊行される海外旅行の本を見て、その店が出てるかどうか探すだけですって・・・もし出てたら、

「あ、あの店の建具、ウチで納入したんだ♪」って仲間内に自慢できるやん(爆)