雨の伊那路タビ


 最近は、すっかり不景気の風が定着しつつある中、だんだんそれも峠を越し、先が見えるようになってきたと言われてはいますが、町場のローカルな職人さんには今ひとつピンと来ないハナシであったりもします・・・

 そんな中、その昔は、町の大工さんがいると、その周りにはいろいろな職人さんがからんできて、その「下職」と言われる職人さん達がグループを作って、それを「下職会」なんて言ってたりしました。大体、親睦事業がメインなんですが、そう言う関連で、バブルがはじけるまではは年に何回も旅行に行ったりしておりました・・・オヤジ殿が(笑)

 昨今、景気も悪く、町の大工さんが新築のおしごとをゲットすることもすごくまれになりつつなっちゃったり、新築があってもコストの関係で大体の職方におしごとが回せない(ドアに関して言えば、ユニットドアで固めれば建具屋も不要の時代です)状況になってる昨今、下職会を維持してるのは適当じゃないだろう?・・・という動きになり、解散した会は数あまた・・・そう言う時代になっているんですが、関連してるトコで、唯一、下職会を維持しているトコがあります。

 そこは、いまもって昔ながらのスタイルでやっていたりするんですが、それをいいことと思うべきかそうでもないのかは、結構賛否両論だったりもするんですが、それでも、今年からは現状を考慮して・・・ということで、この会の会費を思いっきり下げて最低限の事業だけにしようか?・・・という流れにしたそうであります。

 さて、ここの会の旅行のおはなしは、以前からもネタでアップしてたりします。行き先は比較的信州方面が多かったりしまして、こんな感じで行ったりこんな感じでも行ってたりします。たまに、ツアー便乗のスタイルでこういう遠征なんかの企画があったりしまして、参加費用に関しては、下職会の会費からもある程度補填される関係で、参加しねぇともったいないからとか言うもっともらしい理由がついて、私が行かせて貰ったりするんですね(笑)

この日のタビの友、12人のためにはあまりにも巨大過ぎる(笑)バスっ♪ さて、今回は、伊那路をメインに行程が組まれておりました・・・期日は5月の11〜12日。逗子から諏訪湖のほとりにある「諏訪ガラスの里」、そこからつつじで有名な「鶴峯公園」、駒ヶ岳の「マルスウィスキー」の工場、そして、飯田の水引美術館なるトコに行ってから、伊那路では比較的新しいと言われている「昼神温泉」で一泊、翌日は妻籠宿から、恵那峡に向かって、昼食後帰還・・・というルートだったんですが・・・この所、ここの大工さんトコのタビはどういうワケか雨が多いんですよねぇ・・・

 なんてノリで当日をむかえることになったのでありました。

 やっぱり今回も天候はあまりよろしくなく・・・そのつもりで傘なんかも仕度したのでありました。

 どーしても、バスの距離が長くなるので集合も早めになるんですが、逗子を6:45 葉山を7時にという予定になっておりました。

 アサメシは、例によって駅前の松屋で、今回はキムチ豚めしを食しまして(笑)バスのタビに備えました。

 今回のメンバーはかなり少なくなって12名程度・・・ヾ(・・;)ぉぃぉぃ それじゃ正月の青年部の研修旅行と変わらねぇぢぇん・・・まさか大きなバスじゃあんめぇな?・・・ なんか、小さいバスになったらしいぜ・・・そうだよねぇ(笑) なんてハナシだったんですが・・・

 食後、場所に着いてみると・・・フルサイズのTOTO観光バスがでで〜〜〜んと・・・♪

建物に入ると・・・いきなりこんなんがありました(笑) そりゃ構わねぇけどさぁ・・・寂しい空間にならねぇ?(@^m^)ププッ なんて思いつつ、とにかく乗り込む・・・逗子からはなんと、私と北鎌倉の鍛冶屋さんだけなんですね(笑) あの大型バスに運転士さん、ガイドさん、我々2名の4人乗車で移動する気分ったらねぇですね(笑)

 葉山から全員乗ってきても・・・12名程度ですからねぇ(笑) ま、あのフルサイズバスには十分過ぎるスペース♪

 ボチボチお酒なんか飲みながら曇天模様の中央道なんかを通って・・・諏訪までほぼまっすぐ♪ 昼前に到着したのでありました・・・が・・・もう、雨が降ってきておりました・・・

 とはいえ、ガラスの里は、建物だし、別段問題なかったですけどd(^-^)ねっ!

 5月の諏訪は・・・御柱のトップシーズンっ♪ 随所にそう言う雰囲気が出ておりましたね♪ ガラスの里の入口に入って、すぐにその辺の展示があったりしましたから、やっぱり燃えてるよなぁ(笑) なんて思ってたんですが・・・メインの展示なんかはそう言うモンじゃないトコですし、中に入ってみると・・・

巨大ガラス玉に気を見いだしたタイル屋さん・・・ちょっち鬼気迫るモノもありました♪ 入口が2階みたいになってるんですが、そこを通って階段を降りると・・・そこに巨大なガラスの玉がおいてありました。なんでも世界最大だとかいうんですが・・・要はビー玉だべ?・・・みたいなことをゆっちゃいけねいんでしょうねぇ(笑)

 ライティングなんかも少し遊び心があって、色々な色を出してたりしてたんですが、こういう時はメンバーのタイル屋さん・・・「気」とかの勉強もされてるとかで・・・こういう不思議系のモンにはかなりうるさいんですね・・・

 マイナスイオンのおはなしとか、こういう気モノの話を聞くのが結構たのしいんですが、マジな視線に、なんか、すごいなぁってモンを感じました。

 ま、旅行屋の企画がからむと、大体おかいものなんかも入ってくるわけですが(笑)、それをブッチ切り(?)昼食の会場に行きました。 今回、パンバイキングって話で、どんなバイキングやねんっ・・・って思ったら、本当にパンだけバイキングなんですよねぇ(;^_^A アセアセ・・・

「パンバイキング」の献立であります。オカズ・スープ類のおかわりはできませんが、パンはよりどりみどりガンガンいけます・・・ 正直、おなかにたまるか?・・・という面では少々の疑問はあったものの、いろんな造りのパンを口に出来たってのはなかなか楽しいもんで、質的にはよかったかな?って思っております。なにせ、このエリアになると、大体そば系になるはよしとして、そのそばがイマイチだったりするんですよねぇ・・・ヽ( ´ー)ノ

 団体ってことで、めちゃくちゃうまいってのまでは求めないにしても、そこそこウマいのは求めたいもんで・・・

 その後、バスは岡谷市に向かい、ツツジで有名な「鶴峯公園」に向かいました。頃は5月・・・天気は雨とはいえツツジのほぼベストシーズンと言うこともあり、地域では人を呼んでますって雰囲気がアリアリで、気合い入ってるなぁってのを感じます。

 にしても、日曜にしてこの雨・・・見学してたときは少々小やみにはなってましたが、観光客は少なめだったんだろうなぁって思います。

アフロなつつじは、入口の方・・・ つつじ祭りの最中ってことでして、3万株のつつじが色鮮やかに咲いておりました。あれだけ見事に咲き誇っていると気持ちのいいものですね・・・

 ただ、その写真を仲間にメールで送ったら・・・「ツツジのアフロ」と返事が返ってきたのはどうよ?_(__)ノ彡☆ばんばん! ってな感じでもありますが(笑)

 たしかにアフロと言われて、んぢゃそりゃっ!! とストレートにツッコむにはいい感じすぎなモノで・・・笑えましたが・・・

 奥の方に入っていくとものすごい感じの広がりで、「3万本」という数字のスケールを感じることができました。

 さて、この鶴峯公園ですが、元々は片倉紡績関連のショバだったようです。製糸場につとめる子たちで、義務教育未修了者をここで学ばせたとか・・・

奥に入っていくと・・・思いっきり広がるツツジの森になっておりました。 その後、地域の憩いの場として噴水や散歩道を造ったそうなんですが、初代会長である、片倉廉太郎さんの銅像を建て、公園として整備するに当たって、トラック3台分のツツジを発注したそうなんですが、どういうワケか、貨車3両分のツツジが届いちゃったそうなんですね・・・

 ただ、モノがモノなので、ふざけろっ!!とかゆって返品ってワケにもいかず、それならということで、地元の人たちが力を合わせてシャレにならない数のツツジを植樹し、それが今に至ってるそうです。

 今のようなものすごいスケールのツツジ公園は、どっかの連絡の行き違いから始まった事のようですが、それが何十年も過ぎちゃうと・・・その勘違いの恩恵ってものの大きさを感じずにはいられません(笑) 地域としてはおいしい観光資源にもなってるでしょうし、ヨソモノからすると、素敵なツツジの公園を見学出来るヨロコビもありますし・・・

 もう少し天気よけりゃなぁって思いつつも、雨ゆえにお花の発色がきれいなのかな?・・・って思うとこれもまたよしって気もするし、少し複雑な感覚でバスに戻ったのでありました。

ウイスキー工場にて ストロボ除外で撮影してみました♪  その後、駒ヶ根のマルスウィスキーの工場に移動・・・私はビールがキマってしまい、いい感じにお昼寝状態だったのでありました(笑) 気づいたら着いてるし(@^m^)ププッ

 昨今、お酒系の工場見学は、そこそここなしてたりしますが、昨今の試飲はやっぱりシブめですよね(笑) 景気を物語ってる気もしておりますが・・・ここに着いた時点で天気はかなり雨・・・(o_ _)oぱたっ 強く降ってるし・・・という状況でしたが、工場内の見学ってことで、あまり大きな影響はナシでした・・・

 案内のおねーさんばきれいだなってイメージがあった他は大きな印象はなかったんですが・・・ここで今更ながらおべんきょになったこと・・・

 ビールとウィスキーは原料が同じ・・・麦っ
 ワインとブランデーは原料が同じ・・・ブドウっ

 どうも、ウィスキーとブランデーの区別がついてなかったんですが、こうやって比較するとエレェ違いがあるのね・・・というのが素直に感じた感想でありました(笑) バスの中でちょっとお酒の勢いをつけすぎたかな?・・・ってことで、ここではそんなに飲みませんでしたが・・・

水引工芸をされながら、説明をしてたおやっさんです・・・その後、売り子さんまでやっちゃうというマルチぶりに感動モノだったのでした。 そしてまた、バスは中央道をゆられながら、飯田の水引会館へ・・・

 飯田市は、「水引」の生産がものすごく多いトコなんですね・・・

 その昔は、いろいろな水引がここから出て行ったようですが、昨今は機械もありますしねぇ・・・そう言う面では不利というのは否めない事実だと思います。

 ただ、伝統工芸品(?)としての水引は、見る者を感動させるってモンです。

 水引会館なる所に到着し、早速水引の実演を拝見することになりました。

 作成するにあたって、大体はお祝品ってこともあり、変なトコで切っちゃまずいし、変な折れ目も入れたくないからってんで、作るとなると結構気を遣う作業なんですよ♪ なんてカタリながらサクサクっと鶴とかを作っちゃうからやっぱりプロはすごいんですよねぇ・・・

水引を使った家紋の作成シーン・・・ものすごこまかいおしごとのわりに、お代は安めってのが正直な感想でした。 その後、水引の「家紋」を作成してるトコを見学、職人さんはかなり細かい作業をしておりました。家紋によってそんなに大変じゃないモンもあれば死ぬほどたいへんなもんもあるようで、モノによって値段も違うそうです。

 その後、お土産やさんをプラプラして・・・って、さっき水引作ってたおとーさん、売り子もやるんすかいっ?・・・これが正直ビックリでありました。水引職人の迫力が妙に庶民的になってねぇ?・・・ってのが素直な感想だったりします。

 ニンニクチップスうまいよっ♪ とか乗せられてたしか購入(笑)

 ナイスなノリでにこやかにバスに戻ると、次は「昼神温泉」のヤドに向かいます。

 さて、この昼神温泉ですが、近辺の温泉の中ではかなり新しい所になるそうです。というのは、昭和48年ころ、国有鉄道が中央西線の中津川から飯田線の飯田までの区間を敷設するためのボーリング調査をしてたら、なんと、温泉が噴き出しちゃった!! ってのが始まりと言われ、結局中津川〜飯田の国鉄線は破綻しちゃった関係で工事もまともにやらなかったと思いますが、出て来ちゃった温泉はなかなかナイスで、年間60万人の観光客がおとずれるという所になったそうです。ま、国鉄が残したおいしい資産の一つになるんでしょうねぇ・・・

 今、中津川〜飯田に鉄道が走っててもJR東海としてはメリットあったかなぁ?・・・ってか、どうせアホの国会議員が圧力かけただけなんだろうなぁ?・・・なんて思ってるんですが、そのアホに乾杯! なんてゆったら気ぃ悪くされそうですね(苦笑)

 バスは飯田から山に入っていき、急にちょっち開けたなって思ったら、そこが昼神温泉郷でありました。

 そこに着いて思ったことが、普通、温泉っつーとなんか、こう、狭い感じがするじゃないですか?・・・それがまたアジだったりもするんですが、せせこましさは否めないし、観光バスで行くとなると非常にキツいんですよね・・・ところが、この昼神温泉に限っては着くまでのアクセスはどうかわかりませんが、着いちゃえばかなり広々した所なので、バスの置き場はどうしよう?とか、そう言うのは心配いらないようです。

 ヤドそのものは、団体向けの所じゃないようですが、すごく快適な感じがするトコであります。

昼神温泉のヤドから見た風景・・・天気わりーので、もやっております・・・ 今回、ヤドに着いてから宴会のお時間まで少し時間に余裕があるということなんですが、天気が悪い、散歩するにしても、広々してる副作用として、昔っぽい遊技場やコテコテな土産屋みたいなのはここにはないので、部屋でまったりしてからお風呂に入ることにしました。

 それにしても、温泉はいいやねぇ(ノ_・。) どこの温泉が一番いい・・・みたいなモンはこだわりのない私にはありませんが、ドコの温泉に行っても、広いお風呂・露天風呂があれば基本的に文句なしという便利なヤツであります♪

 一応雨降りではありましたが、丁度いいタイミングなのか、露天風呂に入った時点では小降りの状態で、正直助かりました。

 さて、おもしろかったのが宴会の席・・・

 なにせ、12人の団体様(?)なので、おねーさんも2名だったわけなんですが、どーいう話しの流れだかは全然気にしてなかったんですが、飯田の方って、「ドッコイ神輿」ってのが出るでしょ・・・担ぎ棒が2本で、「ドッコイドッコイっ」って言うヤツ・・・

 なんて話したら、おねーさんが実は関係者だったらしく、思いっきりシンクロ_(__)ノ彡☆ばんばん!

 3月のオフ会などでお会いしてる森のくまさんのトコが、まさしく飯田・・・そこのお神輿の会の名前を出してみたら、そこに加盟してるなんてぇもんで、さらに盛り上がる・・・

 おんじゃ、甚句やっても大丈夫かな?・・・って聞いたら、よくわからなくて・・・って、ぬぉいっ(o_ _)oぱたっ って感じの会話をしてて、ただ、甚句そのものには結構興味アリだったようで・・・こそこそっと2つ3つネタを披露したりしました。 まったく、謹慎中の立場で何やってんだかねぇ・・・なんて思いつつも、神輿からは抜けられぬな・・・と自分自身に納得して、夜は更けていくのでありました。

その2に続けることにします・・・