ランタボ復活の道(6)


只今溶接中♪ 一応の完成を見た我がランサーのエンジン、触媒を取り付ければいつでも車体に載せられる体勢になります。

 ところが、溶接がいかれてて、コレを直さないとダメだよ・・・ってコトで、早速やってくれることになりました。

 さすがに15年オチになると、あちこちガタがくるもんですが、こうやって直してくれるとすごく助かります。ラジエーターなんかも、新品同様ながら、アレもパーツで組んでくれてるんですね・・・

 コレが終わって、エンジンに取り付けます、ココで、タービンの遮熱板なんかもとりつけるんですが、その後、ついにエンジンを載せるコトになります。

エンジン持ち上げ中 その後、クレーンごと前にオッペすかっこうになります エンジンをクレーンでつるして・・・そのままクレーンごと移動して降ろします。

 こうやって書いちゃうとスゲェ簡単そうですが、大変な作業でした。

 特性エンジンクレーンは、実際の作業にはすごく便利そうには便利そうなんですが、やっぱり多少の力ワザを要するモノなので、楽勝ってワケにはいかないんですね・・・なにせ、100キロ以上のエンジンを載せた状態のクレーンを2人がかりでエンジンルームの真上に移動するわけですから・・・キャスターを付けたら?・・・ってツッコむと、それがあると今度は安定が悪くなるから危ないんだとか・・・

ここからスタートですね、その後の作業が大変なんですよ で、降ろすって一言でゆってしまうと簡単ですが、降ろすにしても位置の調整はシビアですし、トランスミッションにある出っ張りをクラッチの穴に入れてやらないと納まらないんですよ・・・それ一つでも高さの調整やら位置の調整やらで結構大変で・・・

 あと、クーラーのコンプレッサーもジャマになって降ろすだけでもエライ作業になります、あの取り付けをイッペン見ると・・・「エンジン脱着○○まんえん」って作業の明細に納得が行くってモンです・・・

 右側のエンジンマウント→左側のエンジンマウント・・・とカタチになると、その後の作業は比較的スムーズです。

 触媒の遮熱板やら、エンジンからの配線、配管を車両につなぎまして、とっついた時点では案外隙間があるな・・・って思っていたエンジンルームも、一気に隙間がなくなっていきます。

 エアフィルターがついて、ヒーターの配管、ガソリンの配管、エンジンのブリーザー(?)の配管なんかもどんどんついていきます。

ファンおそうじ中 そのあと、ラジエーターを取り付けます、新品同様のラジエーターはきれいの一言ですが、その後ろにくっつくカバーとファンは、さすがに古いので、あまりきれいじゃありません(笑)

 それでも、親方がきれいに掃除してくれたので、以前よりは断然きれいなんですが・・・

 じわりじわりとエンジンルームにも隙間がなくなっていきました。あと、オルタネーターのベルト類もしっかりとキマり、いよいよエンジンらしくなってきました。

 ほとんどOKって状態で、翌日に持ち越します(笑)

最後にココの配管で終了ですな で、その翌日は、天気も悪く、職人さんは車検の車を陸運支局まで持ち込みに行っちゃったので不在・・・最後の配管を親方がキメてくれました。

 これで全てが終わるんだな・・・長い闘病生活(?)だったなぁ・・・ってのがそのときの気持ちでしたが、ココまでの作業を全部私に見せてくれた親方には感謝感激です。

 最後の配管は、インタークーラーからサージタンク(?)までの吸気管の取り付けでした。

 その後、バッテリー類を取り付けて、マジで終了です。

 これで、冷却水とエンジンオイルを入れればエンジンをかけることができます。

 冷却水OK、エンジンオイルも規定量入りまして、いよいよエンジンを・・・って、ちょっち待って・・・イグニッションの配線が一本つながってないですけど・・・

 あ、これね、クランキングって言って、最初にエンジンオイルを回してやらないといけないわけ・・・いきなりかけちゃったらオイル入ってない状態だしヤバイじゃん・・・

 あ、なるほどです♪ 

 エンジンがかからない状態にしておいてスターターモーターを回すことでオイルポンプも動くので、エンジン内にエンジンオイルが回るってワケなんですね・・・

 そのあと、ついに点火・・・

 今までのランサーのコトを思ったらスゲェ静か!!

 三菱の4発特有の「チュイ〜ン♪♪」ってヒビキもそのまんま♪ すごく軽快に・・・どっちかというとかねてから、13年前から聞き続けていたランサーの音というより、ウチにあったギャランシグマやVR−4みたいな感じにさえ似たすごく軽快なエンジン音・・・

 すごく良くなったんだな・・・産声を聞いただけで分かる音でした。

 で、早速点火時期の調整・・・コレもすごくシビアな調整で、しかもエンジンかかった状態でないとわからないので、結構危険も伴う調整だと思いますが、難なくそれもクリア。

 ついに、動かせる状態になったのでした。

 なんか、夢のようでしたが、たしかにエンジンかかってるこの車、ちょっとアクセル踏んでみな・・・親方の指示で踏んでみると・・・なるほど軽い・・・ランサーのエンジンってこんなに軽く吹け上がるモンなワケ?・・・

 前回のOHの時はこんな感じでなかった・・・1mmボアアップしたのがこんなに効いてるわけ? それとも、前回のOHはやっぱりクッションがあったせいで完璧なOHができなかったわけ?・・・いろいろ思うところはありますが、現在、最強かな?・・・ってランサーがついにできあがろうとしてるのでした。

 ちょっと試運転しよう・・・

 私を隣に乗せてひとっ走りしてくれました。峠って程じゃないですが、それなりの勾配がある「湘南国際村」の上り坂をぐいぐい登っていく・・・

 これ、トルクも太くなったよ♪ すごくいいね・・・5速でコレモンで登っていくモン。いいエンジンになってるよ、親方の満足なコメント。

 私も隣に乗っててそれは感じました。 慣らしのスタート地点、最初の100キロは天井3000回転d(^-^)ねっ! ってことで、本来だったらちとつらい条件なんですが、全然へっちゃら。

 これならOKですねぇ♪ って言っていたのは良かったんですが、上り坂を運転させて貰ったら・・・イッペン4速でクラッチが滑るったんですよ・・・

 コレは正直真っ青・・・

 考えられる原因は2つ・・・フライホイールにオイルがついちゃって滑ってることと、クラッチが押さえきれなくなるくらいにパワーアップしちゃってる。

 前者なら、そのうち現象が消えますが、後者だと強化クラッチにしないとダメ・・・ってことで、覚悟をしないとならなくなりました。

 今回、試運転はこれにて終了、若干の不安を残しながらも、過去最強の状態で、ランサーのオーバーホール&ちょっぴりチューンが終了したことになりました。

 修理代金も、結局、予想価格より5まんえんほど安い金額になり、親方には感謝感激ものです。

 これで、ブースト、油圧のメーター、VVC、ラジエーターキャップと、お願いしたオイルレベルゲージとブレーキ&クラッチペダルのゴムが届いて完全終了になります。

 おそらく2月の5日〜6日くらいに退院できるようになるんだろうと思ってますが、クラッチがとにかく心配ですよねぇ・・・

 そんな復活劇でした。