ついに、エンジン関係、全て終了です、前回のネタから2日のおやすみを挟んでますが、5日ほどでの工程ですね・・・
さて、27日の土曜は大雪のため作業はおやすみ・・・あの天候じゃ出勤できねぇでしょうねぇ・・・
ところで、この週は私を待ってて呉れたフシもありまして、昼から営業しておりますこのお店、前半戦は他の車、私が到着して、前半戦の車が終わると私のをやっつけてくれる・・・というパターンでこなしてくれました。
親方も、客に自分の仕事を見て貰いたい・・・そうしりゃウチのおしごと、安いのがわかってくれると思うし(笑)ってスタイルでして、通常、作業風景を見られたがらないだろう職人さんの世界、全くもってありがたい限りであります。
前回、シリンダーヘッドのバルブの取り付けで終了したおしごと、今度はコレをくっつける作業から入るわけです。
ピストンのテッペンに「ガスケットニス」(だったかな?)をぬり、ガスケットを置きます、で、ヘッドの方にも同じニスを塗って・・・合わせるわけですね・・・
ぴったりキメてから、今度はネジを締めていきます。ここでも整備書が役に立ちまして・・・締め付けトルクなんかはそれを参照してやっつけたワケなんですね。
これがぴったり行けば、今度はバルブを動かすための「カムシャフト」と「ロッカーアーム」をくっつける作業になります。もちろんきれいに洗って取り付けることになります。きれいにしたロッカーまわりを取り付けるのにですね・・・カムの位置次第で、ロッカーアームも動いちゃうので、止めるのも大変ですし、止めてからの調整なんかもかなり面倒仕事になるんですよね・・・
で、締め付ける際、いい場所を選ばないとちゃんとに締め付けられないんでしょう・・・結構苦労してました。
締め付けたあとはタイミングベルト用のギヤをとりつけます。
コレがきまったら、今度はタイミングベルトを通します。コレはエンジンの回転に合わせてバルブを動かすためのモノなので、ギヤが「この位置」ってすごく厳密に決まってます。サイレントシャフトの取り付けの際も、コレで苦労したんですが、ココでも苦労することになります。
一応、「この位置」って印があるので、それに合わせてきめていけばいいんですが、ココだろう・・・って感じでからめていっても、なかなかきれいに行かないモンで、あ、一つずれてた・・・なんて感じでやり直し(爆)
しみじみ大変な作業になるなぁ・・・とはらはらしてました。
で、うまくいっちゃえばいいんでしょうけど、それまですごく面倒なクセモノってのが、タイミングベルトの「テンショナー」・・・これのバネがかなりキツめで、それだからついちゃえばいいんでしょうけど、それが取り付けの際は面倒にしております。
ただ、このベルトがきれいにかかると、大分進んだなぁ・・・って区切りになるんじゃないかと思います。
で、クランクシャフトを回転させることでカムシャフトも回りますのでロッカーアームも動かせます。次の工程の「タペット調整」ってヤツで、正確な間隔を作らないとならない関係で「カムシャフトを回す都合があるわけなんですね・・・
それがうまくいったら、今度はタペット調整ってヤツをやります。いわゆる「バルブクリアランス」ってヤツでよかったんだっけかなぁ?・・・
バルブをオッペすトコの隙間の調整ですね・・・最近のは自動で調整してくれる機能があるので不要なんですが、エンジン古いですからねぇ・・・コレを要することになります。
吸気側が0.*ミリで排気側が・・・なんてやるわけですが、コレがまたスゲェシビア・・・
ちと固いなぁ・・・でドライバーをほんのわずかに動かしても・・・あ、緩くなり過ぎちゃったなぁ・・・って感じで、1カ所1カ所きめていくのにとにかく時間かかるモノでした。
コレをきれいに決めるために、クランクシャフトをある程度回しながらバルブが動かない位置にカムを回して調整をきめたわけですが、回してみると、どうも「オイルポンプ」が回転数合ってねぇんじゃないの?・・・って感じで、その先についてる「サイレントシャフト」は大丈夫なのかよ?・・・(笑) って感じで心配ながらもまぁ、気にしなくていいのかなぁ?・・・って感じでクビかしげちゃったのでした。
これで、一通りのエンジン内部の組みつけは終了でしょう・・・
次は、外側にくっつくそれぞれ補機の取り付けになります。
で、エンジン本体は、カバーを取り付けていくようになります。
前から見て右側が排気側、左側が吸気側になるこのエンジン、右側には、まずターボチャージャーがつきます。
今回、交換になったこのタービン、リンク品という中古パーツのクセこいて、すごくきれい♪♪
まず、エキゾーストマニホールド(エキマニとゆうそうな)をくっつけて、その先にターボがつきます。
今回、そのエキマニを付けるための「スタットボルト」も交換です。というのは、多分コイツはそうでもないんじゃないの?・・・って感じですが、親方がよくてがける日産の車両のエンジン、取り付けの際に気持ちよく折れるとかで、新しいのと交換するのはそう言う意味では当然の工程だとおもいました。
タービンと言っても、単体ですので、コレにアクチュエーターってヤツを取り付けます、コレ、ターボの「加給圧」を調圧するモノで、指定した圧力を越えそうになると作用する部品ですが今回、そこからのびるホースのトコに「VVC」というその圧力を調整する道具を付けます(笑)
で、反対側、吸気関係のパーツも、これ結構汚れてまして、職人さんが必死こいてきれいにしてくれました・・・
さすがにごちゃごちゃしてる部分は無理なんですが、大きなトコに関してはきれいにしてくれてます。
本当は全部きれいにしたかったらしいんですが、吸気関係のオーバーホールの部品がなかったので分解するわけにいかず、こうなったとのこと。
それでも、今までとは全然違う、すごくきれいになってます。
もちろん、こっち側の「スタットボルト」も新品に交換、ポロっといくのを未然に防止しております。
そのあと、オイル関係、冷却水関係、吸気関係の配管、燃料の配管もしていくようになります。タービンは、冷却水もエンジンオイルも回るトコです、その配管をしなおします、で、配管で、冷却水はヒーターの方にもまわります。
吸気側には、負圧だのなんだのって、死ぬほど配管があります。はっきり言って私にはワケわからないです・・・
で、そのホースを交換してくれたワケなんですが、今回のブルーの配管、「シリコンホース」だとかで、全然劣化しないからね♪ は両氏の弁、なんでも、フルチュ〜ンな車用の配管のあまりらしいんですが、どうせ短い配管ですから問題なし♪ で、高級パーツがくっつくなんて幸せだったりします♪
ちなみに、職人さんがコレをキメてる間に、親方はエンジンのしっぽ・・・フライホイールとクラッチを取り付けます。フライホイール、本当は軽量化してみたかったんですが、コレ、槍さんに相談してみたら、効果がみられない・・・との由、あっさり断念しました(笑) で、エンジンに心得のある方にそんなハナシ振ってそのフライホイールを持って貰った瞬間・・・「お・・・おもい(笑)」だそうです・・・(笑)
ところで、最初、取り付けの際に、なんか入りがよろしくない・・・ あ・・・そいえば、コレ、ギャランのシャフトだっけ・・・その瞬間メチャクチャビビったんですが締めていくとあっさりOK(笑)
その後クラッチケースなるものを取り付けて後ろは完成ですが、締め付けを相当しっかりやらないとヤバイ所なので、すごくパワーを必要とする作業だったりします。また、クラッチそのものはきれいに真ん中にないとうまくないらしく、親方はその辺をすごく気にしながら取り付けてました。
そのあと、点火系・・・デスビの取り付けと、プラグの取り付けです。プラグは、いままで、先輩から譲って貰ったプラチナプラグだったんですが、今回おニュ〜になります。私もよくわからないんですが(笑)、今回のブツは、抵抗入りだとかで、ちょっち特殊なプラグみたいです。
交換時期を聞いたら、やっぱり1年ごとかなぁ?・・・ってことでしたので、コレもマメに扱わないとなぁ・・・ってブツになりました。まぁ、今時の車と比較すると、プラグ交換も楽ちんな部類にはいるので、よしとしましょう♪
ちなみに、箱に「R」の文字が入ってたりして、少しかっちょいいノリですよね。
ランサーEXのインタークーラーターボのエンジンルームを見慣れてる方ってほとんど居られないと思いますが、エンジンのてっぺんに真っ赤な部品がついてます。
これ、最初のウチは私もかっちょいいじぇんって思ってました。ところが、コレの色が落ちるんですよ・・・パラパラと(爆)
で、今回、いっそのこと色をきれいに取っちゃおうよ・・・というのが親方の作戦。やってみると、パーツクリーナーできれいさっぱりその色が落ちてくれるんですね・・・
きれいに色落ちして、銀光りする状態になってから取り付け・・・
コレを取り付けて、吸気の方の配管をキメたら、これで、エンジンの組みつけはほぼ終了です!
長かった・・・ヒトツキ近く入院をして、クランクがダメ、アレもダメそう・・・って端からダメの助で交換パーツも数あまた・・・せっかくだからちょっちボアアップ(1mmね)して、きれいに組み上がったこのエンジン、ものすごくきれいなんですよ・・・この中には、槍さんからいただいたクランクシャフトもおさまってる・・・ランサーバカのロマンが詰まってるだろうこのエンジン、次の日は取り付けになります・・・